nfbanana’s diary

どこかの誰かの戯言

1.イヤホン-拾うまでもない話

外出する時に必ずイヤホンを必需品として持ち歩いている。

音楽を聴くのが好きでどこかに行く際にこの曲を聴きたいなどの気持ち故にということと余計なことを考えることなく外を歩けるからだ。

アジカンを聴いてれば自分の中の何かがフツフツと煮えたぎる。
サカナクションを聴けば雰囲気は夜になるし、夜に聴けば尚更夜を感じる。
back numberを聴けば勝手に失恋した気分になる。
クリープハイプを聴けば自分の中の汚い部分が露骨に出てくる。
ベボベを聴けば勝手に青春に戻った気が起こる。


決まって1人になれば、ほぼほぼイヤホン。
ただこのイヤホンを耳にする行動が果たして自分の中ではプラスなのかと思う時がある。

近所のコンビニに行って買い物をするときに、イヤホンを耳にしながら会計を済ます際に聞かれた事を聞き返してしまうことがある。
今、飲食店でバイトをしているので接客業の裏にある背景に少しずつ触れ合っているつもりなので、自分みたいなイヤホンをした人がレジに来てこういうやりとりをされると目の前にいる店員は「もしかしたら『イヤホンしてるから聞こえねぇんだよ!』と思ってるかもとか考えてしまう。

あと、恥ずかしながら自分は運命の出会いがあると割と信じている。(ダセェなぁ!)
だからこそイヤホンをしている自分には話しかけにくいと思うのでは?と考える瞬間がある。何かしらの勧誘とかしようと思われても、「あの人イヤホンしてるしな…」と思われてるかもしれない。
多分、自分は無数に存在する運命の出会いを逃している気がする。



そうやって考えてしまう自分が行き着いてしまう終着駅は「イヤホンなんかすんな!カッコつけんな!接しろよ人と!音楽なんていつでも聴けるわ!」。
さらに終着駅のその先には「携帯が邪魔なんだよ!それさえ無ければイヤホンしなくていいんだよ!」。


なんて考えてる間にも誰かが誰かと接して、出会って喋って何かが変わっているのにポケットとカバンに2種類のイヤホン。


何かを埋め合わせしているようでどこかに空間を作ってしまっているような魔法兼中毒性のあるアイテム、イヤホン。


いっそのこと全部処分出来るならしたいけど、それが出来ないの、嫌だ本当。



銀杏BOYZの歌詞でも「僕の部屋は僕を守るけど僕を1人ぼっちにもするよね」とあるのでイヤホンはそういうこと。悪く言ってしまえば諸悪の根源。


最近はじっくり音楽を聴く時はベランダに缶コーヒー片手にサンダルで聴くようにしてる。(気持ち悪ぃなぁ!謹慎しろ!)

とりあえず夜中とか朝方なら誰にも言われないので、自分の気持ち悪い部分とか要らないものはベランダにゴミ袋パンパンになるぐらいに捨てるようにしよう。
大丈夫かな、いつかベランダに足の踏み場とかなくなるんじゃないかな。


イヤホンをつけるのは正義か悪か、正か誤か。



多分、答えは一生出ない。




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